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広島の大雨土砂災害から2年、復興は進むが心の傷は癒えない [世相雑感]

広島土砂災害から2年.png

床一面にこびりついた泥と砂、壁に浮かぶ土石流の跡が生々しい。
台所の日めくりカレンダーは8月20日。
広島土砂災害の起きた2年前のままである。
被災後、手つかずになっていた広島市安佐南区緑井地区の民家を記録した画像が公開された。

屋内に流れ込んだ土砂が就寝中の老夫婦を襲う。
夫は命を奪われ、妻は助け出されたが、そのまま介護施設に。
思い出すのがつらく家に立ち寄っていない。
あっという間に歳月が流れた。

「もう2年」なのか「まだ2年」なのか。
節目の日を迎えたひさいしゃの感じ方は複雑だろう。
近くに住む兄夫婦を亡くした八木地区の男性からは、「時間が止まったまま」との声を聞いた。
心の暦を流れる時間は人それぞれだと気付かされる。

同じ地区では、住民の手で復興交流館が今春オープンした。
被災者同士で励ましあって災害の教訓を伝える場にしようと。
防災教室を開き、被災した時の写真や手記を並べる意味は重い。

あの時どうすれば良かったのか・・・。
自宅が大破したという館長は「命をつないだ者が伝えていかなければ、犠牲者に申し開きができない」と言う。
時間とともに記憶は薄れる。
心の暦であらがい、しっかり教訓を伝える誓いを新たにしたい。


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瀬戸内海環境回帰のバロメーター、太古の生き物カブトガニ産卵に期待する。 [世相雑感]

カブトガニ.png

太古から続く神秘の営みが鮮烈に記憶に残る。
7月から8月にかけ、大潮の日を中心にカブトガニの産卵が見られる。
満ち潮に導かれるように砂浜に近づき、産卵泡が円を描くように海面に広がる。

その姿を瀬戸内海で探し、山口湾での光景を目にしたのは十数年前のこと。
水質悪化や埋め立ての影響で絶滅を危惧する声も聞いた。
それから海は変わったか。
山口カブトガニ研究懇話会などの調査に、少し安心した。

山口湾の干潟では毎夏の個体調査で増える傾向にあるという。
下関市と山陽小野田市にまたがる千鳥浜に産卵に来るつがいも目立つ。
この湾で干潟を再生する試みが進み、沖に藻場がよみがえった効果なのか。
わずかな回復であり、楽観できないが。

海の環境整備の鍵を握る干潟や藻場で育つカブトガニ。
まさに「里海」のシンボルだろう。
昨年の瀬戸内法改正もあって豊かな海復活への動きが各地で緒に就く中、山口県は生育環境を守り広げていく方針を打ち出す。

この夏は産卵時期が早く、足を運んでも「再開」とはならなかったが、ふ化直前の姿を目にした。
殻を破ろうと動く小さな命は海の再生への力でもあろう。
私たちにももっとできることはある。


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根気と忍耐の猛獣調教に、子育ての原点を見る愛情動作 [世相雑感]

ライオン使い.png

子供たちの夏休みもそろそろ終盤へ。
宿題の残りも気になるだろうに、まだまだ遊び足りないのかもしれない。
広島西飛行場跡地に立つ赤テントの前には連日、家族連れの長い行列が延びる。

5年ぶりの木下大サーカス広島公演に家族で足を運んだ。
ふわりと舞う空中ブランコに息をのみ、ピエロのおかしな振る舞いに笑いながら、子供たちがぐっと身を乗り出す瞬間がある。
視線の先にはライオン8頭。

百獣の王がおなかを見せ、ごろんと転がる。
前足を上げて、愛らしい決めポーズ。
小さな子もうれしそうに大きな拍手を送る。
もちろん調教する英国出身のマイケル・ハウズさんにも。
すごいなあと尊敬を込めて。

祖父からの猛獣使い3代目のマイケルさん。
幼い頃、父がライオンに襲われて亡くなった。
それでも、ずっとそばにいたライオンは憎めなかったという。
心を通わせるこつは、「子育てと一緒」。
根気と忍耐を持ち、愛情たっぷりに接することだそうだ。

舞台でも時々、ライオンの背中をなでる。
そのしぐさから温かさが伝わってくる。
危険と隣り合わせのショーを支えているのはきっと、積み重ねてきた互いの信頼なのだろう。
まるで家族のように。


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主を守ろうとした動きが主を失う悲劇に、弱者と共生社会の実現へ [世相雑感]

盲導犬.jpg

出張先の岡山駅前で、白杖をついてエスカレーターへと向かう人を見かけた。
点字ブロックを外れており声を掛けた。
手を取り、並んで乗り降りした。
感謝されはしたが、適切な誘導だったか、自信はない。

目の不自由な人にとって、往来の激しい駅などは不安を感じる場所に違いない。
そんな折、的確な動きを心得た盲導犬は、頼りがいがあることだろう。
街を一緒に歩く姿と出会うことも多い。
だが悲痛な事故が起きた。

東京の地下鉄駅で盲導犬を連れた男性会社員がホームから落ち、電車にはねられて亡くなった。
転落場所の5㍍ほど先には柱が立っていた。
主がぶつかっては大変と、狭まったホームを線路側へと避けた可能性もある。

寄り添っていた盲導犬ワッフル号は転落せず助かった。
とはいえ主が突然いなくなって不安を覚え、消沈してはいないか。
人に関心を寄せず、先を急ぐ人の多い都会。
残された犬の瞳には一体、どう映っているのだろう。

聴導犬、介助犬ともに法律で認められた存在なのに、飲食店などから入店を断られるケースも絶えない。
助けが要る人を支えよう、訓練されたパートナー。
共生への私たちこそ温かなまなざしを備えなくては。


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戦場とは煮えたぎる釜の中、大本営が詐欺った不条理の数々 [世相雑感]

戦場は釜の中.jpg

「戦場というのは煮えたぎる釜の中みたいなもの」と「不戦兵士の会」の創設者、亡き小島清文氏が回想していた。
当事者にとっては、中でもがいた実感が強烈で、たき付けたのは誰かが分からないのも無理はないんだ・・・。

フィリッピンの密林で命を賭して敵に投降した体験を持つ元海軍士官。
氏の表現で言えば、激戦地の釜の縁にはいあがり、たき付けた連中が見えたという。
おそらくは「大本営発表」が覆い隠した真実を知らされたのだ。

戦後は父親の事業を手伝って、浜田市で週刊新聞「岩見タイムズ」の主筆に。
「地方からの民主化」を掲げ、26年間紙齢を重ねる。
今は復刻版で、その息吹に触れることができよう。

きのうは71回目の終戦の日。
没後30年になる作家島尾敏雄氏の自伝的小説「魚雷艇学生」を読み返した。
主人公が「自分の命が甚だ安く見積もられたと思った」と落胆するのは薄汚れた特攻艇を見た時である。

幸い島尾氏は出撃することなく終戦を迎えた。
国家によって国民の命がかくも軽んじられた時代は71年前で終わったと信じたい。
戦場という「煮えたぎる釜」はごめんである。
天の不戦兵士たちもきっと、目を光らせてくれている。


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今日は71年目の終戦記念日、遺族には慟哭の夏の一日となる [世相雑感]

終戦記念日.png

正座して、白木の箱をそっと開ける。
中には、名前の書かれた紙切れが1枚だけ。
戦没者遺族の悲しみを身内から聞いたことがある。
無謀な戦争に駆り出され、遺骨さえ返してもらえないとは。

南方ニューギニア戦線に向かう途中、乗っていた船が撃沈sれたという。
冷たく暗い海の底で、今も眠っているのだろう。
大戦末期には、こうした「軽き箱」が無数に届けられた。
わが身の周りだけでなく、他でも耳にした。

遺髪や爪ならまだしも戦地の砂や石、仮の位牌の入った箱を受け取った人もいたという。
71年たっても心の奥底で「戦後」を迎えられないでいる。
古里で安らかに眠らせてあげたい・・・。
誰しもが抱く率直な願いだろう。

今春、国の責務として遺骨を収集する法律がようやく施行された。
戦地に取り残されたままの骨は113万人分にも上る。
相手の国の協力を取り付けて発掘し、DNA鑑定にかける。
遺族の老いも考えれば一刻も早く。

今日は終戦の日である。
戦前から戦後の世相を映す短歌を集めた「昭和万葉集」から一首引く。
箱一つ還りきたりて亡き人を思えとならしその軽き箱(山本道子)。
このような悲しい歌が、もう二度と詠まれないように。


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「六十、七十ははなたれこぞう おとこ盛りは百から百から」生涯現役の姿がまぶしい [世相雑感]

門田篁玉.jpg

握手した感触が思いがけず柔らかで、すべすべしていた。
この秋に百寿を迎える福山市の竹工芸家、門田篁玉(こうぎょく)さんの手のひらには、たこが見当たらない。
福山駅前の百貨店で催されている個展の会場でお目にかかった。

大分に住む親類の竹工芸家下に、17歳で弟子入りした。
習うより慣れろで朝早くから夜更けまで竹と向き合う。
塗料の漆にかぶれつつ、ものにしたのが「落松葉(おちまつば)」という編み技である。

幅も厚みも異なる、何種類もの竹ひごを小刀一本で切り出していく。
それが縦横無尽に編み込まれると、散り敷いた松葉のような風情を醸す。
会場にも落松葉の籠が見えた。
緩みの無い編み模様が円熟の境地を伝える。

台所道具や住まいのしつらえに欠かせなかった製品も、昨今は茶道具くらいしか見掛けない。
かえって海外でもてはやされている。
門田さんの作品も米メトロポリタン美術館に展示されているそうだ。
うねり、しなる曲線美はアートを思わせるに違いない。
門田さんを見ていると、百寿を迎えてなお仕事にいそしんだ井原市出身の彫刻家、平櫛田中の金言が浮かぶ。
「六十、七十ははなたれこぞう おとこ盛りは百から百から」。
生涯現役の姿がまぶしい。


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競泳女子200㍍平泳ぎ金藤理絵選手金メダル、広島県出身者に快挙 [スポーツ]

金藤理絵.png

周りから期待されると、人は知らず知らずその通りの成果を出すことがある。
心理学の学説で「ピグマリオン効果」と呼ばれる。
結果が全てのスポーツ選手には、喉から手が出るほど欲しいものかもしれない。

教科書通りといえよう。
リオ五輪競泳女子200㍍平泳ぎで、庄原出身の金藤理絵選手が頂点に立った。
ロンドン五輪を逃し、腰痛の追い打ち・・・。
引退の淵をコーチや家族の励ましで超えてきた。
レース後、繰り返した数々の感謝の言葉が苦労人らしい。

わけても姉の由紀さんが用意した「演出」は心を震わせたのではないか。
自らの結婚披露宴なのに、古里庄原の人々が妹に寄せた応援メッセージを流した。
金藤選手から涙があふれたという。

心身ともにタフで、体格も海外の選手にひけをとらない。
たった一つの泣きどころが、負けん気の乏しさだった。
心理検査で、闘争意欲が一般の人より低いことさえあったらしい。
勝負の世界では、気立ての良さも時としてマイナスに働いてしまう。

期待感を持たせ続けることができる・・・。
それもまた「才能」だろう。
世界一への挑戦を何度しくじろうと、周りは見放さなかった。
遅咲きの大輪が、ついに花を咲かせた。


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郷愁を誘う便利で懐かしい道具、古里の思い出は蚊帳の中に [世相雑感]

蚊帳.png

帰省ラッシュを脱し、ひと息ついてる人も多いだろう。
古里で過ごすお盆の思い出といえば、昔は蚊帳だった。
隙間から蚊が入り込まないようにするにはコツが要る。
都会っ子は戸惑いつつも新鮮に感じた。

昭和の作家、谷崎潤一郎も随筆を残してる。
四方の雨戸を開け放って、真っ暗な中に蚊帳をつって転がるのが涼しくする最上の方法であると。
名著「陰翳礼賛(いんえいらいさん)」は昭和初期にして、早くも節電の大切さを説いている。

そもそもが明るすぎる証明へのふまんから。
京都のホテルに泊まった谷崎は天井いっぱいの電灯の熱にうんざりする。
<元来室内の灯し火は冬はいくらか明るくし、夏はいくらか暗くすべきである>。
そうすれば虫も飛んで来るまいと。

泉下の文豪も眉をひそめよう。
きょう愛媛県の伊方原発が再稼働する。
昔に比べ電力需要は格段に伸び、温暖化も進む。
ただ福島のような重大な事故が起これば、蚊帳を懐かしむどころか古里の空気さえ吸えなくなる。

「3・11」の教訓も残念ながら薄れてきて、世論にも原発回帰論の入り込む隙間が広がりつつある。
電力会社や自治体が、安全性や避難計画を心配する人たちを「蚊帳の外」に置くのなら困るが。


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きょうは「山の日」目指す心の山頂を思い浮かべる日にも [世相雑感]

山の日.png

アウトドア用品店に、勤め帰りの人をはじめ老若男女の姿があった。
カラフルな登山用の服や靴を品定めしていた。
きょうは「山の日」。
山に親しみ、その恩恵に感謝する祝日という。
とはいえ熱中症にくれぐれもご用心を。

頂きに立つ・・・。
多くの人が抱く願望だろう。
世界の頂点へ、五輪ではアスリートが競い合う。
山口県出身、柔道の大野将平選手は「金」をつかみ、てっぺんに。
甲子園では広島代表の新庄が優勝という高みへ一歩進めた。

しかし高い頂が全てか。
「山高きが故に貴(たっと)からず、樹有(きあ)るを以(も)って貴(たか)しとす」。
江戸時代の寺子屋でも使われた「実語教」の一文だ。
山は高いから尊いのではなく、樹木があるから、と。
役立ってからこそ価値があるとの戒め。

見た目でなく中身が大事なのだ、とも受け取れる。
たとえ頂点には届かなくても、力の限りを尽くせば人々に感動を与え、選手自らも得心するのではないか。
リオの舞台も甲子園も。
それこそが「貴い」ことなのである。

スポーツの世界だけではない。
誰にもそれぞれ目指す「頂」があるはずだ。
決して高くはなくとも、いつか到達したい目標。
本当の山に登らなくとも、きょうは心の山頂を思い浮かべていよう。


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